指定やむなし!2

本誌は、ちょもへし指定委員会の有志により発行される調査書である。

ちょもへし指定の要不要を判断するための調査である性質上、成刃向けとなっていることをご了承願いたい。

今年度も昨年度に劣らぬ、いや、それ以上のちょもへし指定文書が揃った。

 

300ページ A5判 2,500円

※初の姿かつ特に満たない練度の刀剣、18歳未満の人間には頒布いたしかねる

 

調査対象

文書1「貴(たか)き花 焦がれておちる 山鳥の恋」 著者:なつめかえで氏

文書2「■○○■○○○○○○○」           著者:a-kira氏

文書3「火より灼熱、禽より鋭利」           著者:菘氏

文書4「ストロベリー・クォーツの夢路」        著者:いつか氏

文書5「鳥の空音ははかるとも」            著者:奏氏

文書6「無題」                    著者:吉朋氏

文書7「この物語はフィクションですか?」       著者:ケロ幕氏

昨年発行「指定やむなし!」扉文

 

以下に昨年発行の「指定やむなし!」に掲載した扉文を引用するので参考にされたし。

=====

本調査のねらい

 

 昨今、刀剣男士として顕現される物の増加により刀剣どうしの恋愛事情も多様化している。特に肉体を得たことにより性行為が可能になった影響は計り知れない。

 どうしても顕現したては未経験であるため、身体的欲求に振り回されたり、適切な恋愛関係の進め方がわからなかったり、そもそも己の感情に戸惑い認められなかったりと不都合も多かろう。

 特に福岡一文字という栄光ある刀派を当代として率いておられるお頭、山鳥毛と、審神者からの重用を悦び本丸の要として働いていることも多いへし切長谷部とは、性格の面から見ても隣に並んだ場合の付喪神の姿形として見ても、相性抜群であるのに、それぞれ負った役目を優先し、あるいは矜持の高さがある故にその恋を花開かせず終わってしまうことも少なくないと聞く。

 よって当委員会では、ヒトによって書かれた文書に「ちょもへし指定」を行うことで閲覧の際の参考となるよう活動を行っている。

 山鳥毛×へし切長谷部のカップリングが明らかであり、なおかつ「大変えっちだな」と感じられた文書に対して委員それぞれが指定を行う。委員の過半数が指定した文書がちょもへし指定文書となるものである。

 肉体的関係を進めたいちょもへし当事者にとって、あるいはちょもへしの関係とはどこまで深くなるのか研究する物にとっては参考となるだろうし、逆にまだちょもへしのそういった関係性を知るには早いと思われる弟分(場合によってはピュアなお頭)などから当該指定文書を遠ざけることでその柔らかな感性を守ることにも資するであろう。

 我ら、性癖は異なれどもちょもへしを愛する心は同じ。

 本指定文書の数々を参考として、今後各本丸および各パラレルワールドのちょもへしが健全かつ幸福にして甘美なる恋愛関係を成就させ、精神と肉体の満足を追求してくれることを切に願う。

発行者

ちょもへし指定委員会

twitter:@shiteiyamunashi